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ADHD・ASD・LDの違いをわかりやすく解説

みなさんは、ADHD・ASD・LDの違いを説明できますか?

「ADHDとASDの違いがよくわからない…」そんな風に思ったり、「うちの子は落ち着きがないけど、これはADHD?それともASD?」と疑問を持ったことはありませんか?

発達障害と一言で言っても、それぞれ特性が異なりますが、重なり合う部分もあるんです。

そこで今回は、ADHD・ASD・LDそれぞれの特性や違いをわかりやすく解説していきます。

 

もくじ



 

 




ADHD・ASD・LDの特徴

【 ADHD 】

ADHDは、注意欠如・多動症とされており、いろんなところに気が散りやすくじっとしていられないことが大きな特徴です。

他にも、忘れ物が多かったり、よく物をなくす、深く考えずに行動したり、自分の話ばかりしてしまったりなどの症状もよく見られます。


【 ASD 】

ASDは、自閉スペクトラム症とされており、空気を読むことが苦手で対人関係がうまくいかなかったり、特定の物などにこだわりをもっていることが特徴です。

他にも、日課や習慣以外のイベントごとや予定変更などに弱かったり、興味があるものが限定的であったり、感覚過敏を持っているなどの症状もよく挙げられます。


【 LD 】

LDは、学習障害とされており、学習においてうまくできないことが特徴です。

例えば、文章を上手く読めなかったり(読字障害)、漢字が上手く書けなかったり(書字障害)、足し算・引き算が上手くできなかったり(算数障害)などがあります。


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具体的な場面での比較

特徴について説明しましたが、やっぱり違いがよくわからないと感じる方も多いでしょう。

そこで、具体的な場面でのADHD・ASD・LDの行動の違いについて比較していきます。


>授業中の様子

ADHD:じっと座って授業を受けていられず、教室の中を立ち歩いたり、おしゃべりをしてしまうことがある

ASD:先生の指示をそのままの受け取ってしまい、「ノートに書いてね」と言われると、どこに書けばいいのかわからず戸惑うことがある

LD:文字を書くのが苦手で、黒板の内容をノートに書き写すのに時間がかかってしまう


>友達と遊ぶ時の様子

ADHD:遊びに夢中になってしまうと相手の気持ちを考えずに行動してしまうことがある(「急に走り出す」「ルールを守らない」など)

ASD:1人遊びが好きなことが多いので、友達と遊ぶよりも自分の興味のあることを1人で集中している方が落ち着いている

LD:遊び方が複雑になってしまうと理解しにくいため、うまく参加できないことがある(ゲームの説明を聞いてもわからない)


>家での様子

ADHD:宿題中に他のことに気が取られて、なかなか終わらない

ASD:いつもと同じ日常を送りたいので、急な予定変更があるとパニックになりやすい

LD:文章を読んだり、計算をしたりするのに時間がかかってしまったり、勉強自体を嫌がることがある


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ADHDとASDの似ているけど違うポイント

ADHDとASDは似ている部分が多いので、どちらかわからない方もいるでしょう。

実は、似ていても根本的な理由が違うんです。


●集団行動が苦手

ADHDの場合、衝動的に動いてしまうので、じっとしてられなかったり、集団のルールである順番を守るということができなかったりすることから、集団行動が苦手だと言われています。

一方、ASDの場合は、ルールは守れますが、暗黙の了解などの指示が曖昧な時に動けなかったり、状況によって決められた順番が変わってしまったりするとパニックになってしまうことから、集団行動が苦手です。


●こだわりが強い

ADHDの場合、興味のあることには夢中になりすぎるほど、こだわることがありますが、すぐに飽きてしまい次に興味のあることに移ります。

ASDの場合は、変化を嫌うため「決まったやり方」というのにこだわります。


●対人関係が苦手

ADHDの場合、悪気なく思ったことをすぐに口に出してしまうので、トラブルになりやすいです。

ASDの場合は、相手の気持ちを読むのが苦手なので、会話のキャッチボールがうまくできません。


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誤解しやすいポイント

ADHD・ASD・LDを解説していく中で、よく誤解されやすいポイントというのがあります。

「ADHD=落ち着きがない」とは限らない

例えば、ADHDの人は必ずしも「落ち着きがない」というわけではないということです。

ADHD=落ち着きがない、多動であると思われがちですが、全員が必ずしも多動というわけではありません。

多動よりも不注意が目立つ人もいます。

ASDのこだわりが強いのは、自分のルールを大切にしているから

他にもASDの人は「こだわりが強い」とよく紹介されていますが、この「こだわり」というのは「自分なりのルールを大切にしているから」と言えます。

自分なりのルールを無理に変えようとしてしまうと、変化を嫌がるASDには、より不安が強くなってしまうこともあるので注意が必要です。


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まとめ

ADHD・ASD・LDは、それぞれ異なる特徴を持つ発達障害ですが、重なる部分もあります。

ADHDは注意が散りやすく衝動的な行動が目立ち、ASDは対人関係の難しさや強いこだわりが特徴です。

LDは学習面での困難があり、読み書きや計算に苦手さを抱えます。

また、ADHDとASDは集団行動が苦手だったり、こだわりが強い点で似ていますが、その理由や現れ方は異なります。

それぞれの特性を理解し、適切なサポートを行うことが大切です。

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