現在子どもの発達支援に通っている保護者の方の中には、「時々通う発達支援だけで十分なのか?」「家でも何かできることはないか?」と考える方もいますよね。
家庭でも必要に応じて発達支援を行うことで、子どもの課題にアプローチできたり、習慣化されて身につきやすかったりとメリットがたくさんあります。
そこで、家庭でできる子どもの発達支援についてご紹介していきます。
もくじ
感覚遊び
感覚過敏や鈍麻、姿勢の保持が苦手な子には感覚遊びが効果的です。
触覚や平衡感覚にアプローチできるので、ボディイメージや体幹が身につき、様々な発達に関わります。
ブランコ:毛布などに子どもを寝かせ、両端を大人が持ち上げてゆらゆら揺らす遊びもおすすめです。
バランスボール:座ったり体を預けたりするだけで様々な筋肉を使うことができます。
トランポリン:ジャンプして遊びながら平衡感覚を養うことができます。
プール:水に触れたり浮力を感じたりする中で、自分の体の感覚に意識が向きやすいです。
スライム:冷たさや柔らかさなどの感触を楽しみながら、手の触覚にアプローチします。
新聞紙破り:紙本体やビリビリ破いた時の感覚を楽しんだり、新聞紙プールのように中に入って遊んだりするのも効果的です。
手先を使う遊び
手先や指先が不器用で細かい動きが難しい子には、楽しく遊びながら手先を使うようにすることがおすすめです。
食事や身支度などの場面で必要な動きに繋がったり集中力が身についたりと、生活に活かせるようになります。
プットイン:小さな穴が開いた入れ物に、お金やビー玉などを落とす遊びです。
洗濯ばさみ:段ボールやプラスチック容器に洗濯ばさみを挟むことで指先の力がつきます。
ひも通し:大きめのビーズにひもを通して遊び、指使いや集中力にアプローチします。
スプーンすくい:スプーンで小さな豆やビーズなどをすくって移動させます。
パズル:ピースが合うように指先で移動させながら、思考力も養われます。
視覚支援
曖昧な表現や変化が苦手な子や見通しを持つことで安定して過ごせる子には、目で見て理解できる視覚支援が有効です。
わかりやすく絵や写真で示すことで、言葉でのコミュニケーションが難しい場合でも次に何をすればいいのか考えられるようになります。
絵カード:食べ物、乗り物など簡単な言葉と絵を結び付けたり、活動の内容を表す絵を見せたりします。
写真:行き先や人物などは実際の写真を見せることでイメージが湧きやすく、安心して行動に移せるようになります。
スケジュール:一日の流れを順序に沿ってスケジュール表にすると、次に何をするのか理解できてスムーズに生活できます。
カレンダー:大きめのカレンダーに予定を書き込んだり写真を貼ったりして、先々に何があるのか見通せると安定感に繋がります。
まとめ
家庭でできる発達支援は思ったよりたくさんあります。
難しく捉えず、まずは遊びや生活の中で気軽に取り入れやすいものから始めてみましょう。
お子さんが夢中になれるものや理解しやすいものに気づくことで、さらに発達支援が効果的になってきます。
親子のコミュニケーションの幅が広がることで、やりとりや触れ合いを楽しみながら課題にアプローチできるといいですね。
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