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強いこだわりに対してはどう対応すべき?季節感のない服装や、偏食

発達障害の特性の一つに強いこだわりがあります。

このこだわりは人によって様々で、車や電車などのものから服装や食事まで幅広いです。

例えば「半袖にこだわりを持っていて真冬でも半袖しか着ない」「お肉しか食べない」など生活の支障をきたしてしまうこともあり、対応が難しく悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで、強いこだわりに対してどう対応すべきなのかについて紹介していきます。

 

もくじ



 

 





強いこだわりに対して対応の仕方

強いこだわりに対してはどう対応すべきか悩まれることも多いと思います。季節感のない服装や、偏食など、強いこだわりがある場合、無理にやめさせたり否定したりせず、まずは理由を理解することが大切です。

また、こだわりを尊重した上で、前もって見通しを持たせて予防したり、少しずつアプローチしていくのも対応のポイントです。

具体的に例を挙げながら今のポイントに気をつけつつ、対応の仕方について紹介していきます。



服装のこだわりがある場合

・服のローテーションを決める

服装にこだわりがある場合には、どこにこだわっているのか把握しましょう。

色や柄、服の素材が気に入っているのか、子どもが許容できる範囲はどこまでなのかを知ることで、別の服も取り入れることができて服のローテーションが可能です。


・ルールを決めておく

天気や気温、季節や場面ごとにあらかじめ基準を決めて、事前に着る服のパターンを子どもと一緒に決めておきましょう。

例えば、「雨の日には傘のTシャツ」「気温が25℃以上だったら半袖」など、必要に応じて基準を追加していくとより決めやすくなるのでおすすめです。


・イラストや写真を使う

ずっと同じ服を着続けていたり、着ていた服が汚れてしまっても、着替えることを嫌がることがあります。

子供にとって「汚れていても自分にとって問題がない」と感じるので、「汚れていると周りの人から不潔に見られるよ」と説得されても理解ができないのです。

身だしなみが整っているのはどういう状態なのか、服装を変えることの大切さを理解するためには、イラストや写真を使って説明しましょう。

具体的に目で見て確認することができるので、おすすめです。


タグや切るなど、不快な要素をなくす

触覚過敏のある子供にとって、タグや縫い目、特定の生地が苦手だということがよくあります。何が不快と感じるのかを観察して、不快を無くしていく対策はとても大切です。

触覚過敏の人のために、縫い目の凹凸がない「シームレス」というものが売られています。

靴下が苦手でよく脱いでしまう場合には、縫い目が不快に感じているかも。

シームレスは服だけでなく、靴下もあるので試してみてはいかがでしょうか。

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偏食がある場合

何が苦手なのか知る

苦手な食べ物は、なぜ苦手に感じるのかを子ども自身に確認してみてください。

味(味覚)、舌触り・口当たり(触覚)、臭い(嗅覚)、見た目(視覚)など苦手に感じることは子供によって様々です。

苦手なものがいくつもある場合に、理由を聞いていくことで苦手な共通点が見つかることもあります。


苦手な感覚が少なくなるように工夫する

苦手な理由をヒアリングできたら、その苦手な感覚を少しでもなくせるように、細かく刻んだり、好きな食べ物と組み合わせるなど、調理方法を工夫してみましょう。

例えば、にんじんが苦手な場合、すりおろしてにんじんクッキーにしてみるなど。

ただ、苦手な感覚が少なくなるだけで特性のある子どもの場合には、敏感に感じ取ってしまうことがあるので注意してください。


ちょっとずつ食べる練習をする

一口だけ食べるとか、ちょっとずつ食べる練習をしていきましょう。

この時にポイントとして、一口飲み込むことができたら「すぐに」褒めてあげてください。

さらには、一口食べられたから、もう一口と練習を続けるのではなく、その日決めたゴールを達成したら、必ずそこで終了することもポイントです。

一口食べられるようになったから次は二口にするなど、ちょっとずつステップアップしていきましょう。

苦手な食材を少しずつ慣らしていくことが大切です。


自分から食べようとするモチベーションを持たせる

食べる練習をするときに、自分から頑張ってみたい、食べてみたいとモチベーションを持たせることが大切です。

モチベーションを持たせる時に効果的なのは「ご褒美」を与えることです。

例えば、苦手なものを食べれたら好きなものを食べれる、ゲーム時間の延長など。

このご褒美をあげるときは、達成感が大切なのであまり間を空けないようにするのもポイントです。

ただし、ゲームを買ってあげるなどご褒美が大きすぎたり、ご褒美の要求がエスカレートしないように注意しましょう。


代替案も検討する

どんな工夫を凝らしても、どうしても食べられないことももちろんあります。

無理やり食べさせようとするのではなく、サプリメントで補給するなど代替案も検討しましょう。

何度もトライしてしまうと子どもが食べること自体を嫌いになってしまうことがあるので、焦りは禁物です。子どものペースで取り組むようにしましょう。食事は楽しい時間と思わせることも大切です。

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まとめ

強いこだわりに対して対応するポイントは、なぜこだわるのかの理由を理解し、こだわりを尊重した上で事前に予防したり、少しずつアプローチすることです。

服装のこだわりや偏食の場合も、理由を理解して対応するようにしましょう。

克服を無理に目指すのではなく、どうしても無理なら避けたり(着ない・食べない)、代替案(シームレス・サプリメント)も検討してくことも大切です。

焦らずに、子どものペースに合わせて、徐々に改善できるようにしていきましょう。

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