子どもの発達支援に大切なことは、発達障害のサインに早く気づくことです。
コミュニケーション能力や社会性など人格形成の基盤となる乳児期において、適切な支援を受けられるかどうかでその後の成長や自立に影響が出ます。
就学後の生活面や対人関係などの困難による二次障害を防ぐためにも、就学前から課題に対するアプローチをしていく必要があります。
早期発見に向けて子どもの発達障害のサインについて解説していくので、参考にしてみてください。
もくじ
子どもの発達障害のサイン
年齢ごとの子どもの発達障害のサインについて紹介します。
例に当てはまっているからといって必ずしも発達障害の特性があると決めつけるものではありません。
あくまでも可能性があるという「気づき」のポイントとして参考にしてみてください。
0~2歳
・泣かない、笑わない
・目が合わない
・名前を呼んでも振り向かない
・指差しをしない
・音、匂い、味、感触などに敏感
・偏食が強い
・手をつなぐ、抱っこ、おんぶなどを嫌がる
・親と離れても気にしない
・言葉が出ない
・歩かない
0~2歳では、主に人との「愛着」を築く部分で違和感が出やすいです。
「心が通い合う感覚がない」「スキンシップがうまく取れない」など親子関係でつまずきを感じる傾向にあります。
また、言葉や歩行などの発達が遅いという部分も気づくきっかけとなりやすいでしょう。
3~5歳
・一人で遊ぶことが多い
・友だちとの関わりがうまくいかない
・独特な話し方をする
・こだわりが強い
・同じ体の動きを繰り返す
・集団行動ができない
・変化が苦手
・気持ちの切り替えができない
・曖昧な表現が理解できない
・パニックを起こす
・姿勢が崩れやすい
・ルールや順番を守れない
・衝動的に行動する
幼稚園や保育園などの集団生活を経験する年齢では、発達障害に最も気づきやすいタイミングと言えます。
友だちとの関わり方やルールなどにおいて、本人や周りの困り感として表面化する場合が多いでしょう。
実際に集団での姿を間近で見ている担任が、保護者に伝えるパターンもあります。
6~8歳
・忘れものが多い
・じっとしていられない
・反抗的な態度を取る
・手が出やすい
・字を書くのが苦手
・文章をうまく読めない
・計算や図形の理解ができない
・話すことや話を聞くことが苦手
・手先が不器用
・全身運動が苦手
就学後は、授業の様子や学習面でつまずきが出てくる場合があります。
文字や計算の理解力不足により授業についていけず、そのストレスによって友だちや担任との関係性に影響が出るパターンも多いです。
本人の努力不足として気づかれにくいこともあるので、しっかりとサインを見逃さないようにしましょう。
まとめ
子どもの発達障害の早期発見のために、サインを見逃さず適切な支援を受けられるよう導くことが大切です。
発達が著しい乳児期から本人に合った支援を行うことで、良い部分は伸ばし苦手なことも少しずつクリアしていける希望が持てます。
サインに当てはまったからと悲観的にならず、まずは身近な子育て支援や発達支援の窓口に気軽に相談してみましょう。
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