発達支援を行う事業所では、様々な課題にアプローチする療育プログラムを組み込んでいます。
その中で、今回は「運動」に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
楽しく体を動かしながら体幹や感覚を養う、人気の療育プログラムです。
もくじ
有酸素運動
酸素をたっぷりと体に取り込みながら、無理なく運動することができるのが有酸素運動。
酸素を取り込むことで全身が活性化するので、朝や活動前の軽い運動にも効果的です。
【人気メニュー】
・ウォーキング:10~20分ほど室内を歩くか、気分転換も兼ねて外を散歩する
・体操、ストレッチ:ラジオ体操や簡単なストレッチなどで体の緊張をほぐす
強調運動
強調運動とは、同時に複数の体の部位や感覚を連動させることを指します。
私たち人間の体は無意識に行っている動きですが、発達障がいのある子どもはこの強調運動が苦手な子が多いです。
【人気メニュー】
・リズム遊び:音楽に合わせて手を叩いたりジャンプしたりと、リズムに合わせて楽しく体を動かす
・マット運動:マットの上で転がったり、山型にしたものを登ったりして体を連動させる
バランス運動
体幹を鍛えたり平衡感覚を養ったりすることで、バランス感覚が身につきます。
発達障がいのある子は姿勢の維持が苦手な場合も多いので、ハードな体幹トレーニングよりも楽しく感覚を養うことに重点を置きます。
【人気メニュー】
・バランスボール:座って落ちないように跳ねたり、うつ伏せで上に乗ってバランスを取ったりする
・トランポリン:その場でジャンプしたり、移動しながら跳ねたり座ったりする
コントロール運動
体のコントロール機能を高めることで、様々な動きや力の調整ができるようになります。
全身というよりは、決められた体の一部分を重点的に使うことが効果的です。
【人気メニュー】
・平均台:決まった幅の間を、片足ずつ交互に動かしながら進む
・ツイスターゲーム:指定された体の部位で決まった色をタッチする(右手で赤、左足で青など)
まとめ
発達支援で人気の療育プログラムをご紹介しました。
運動は好きな子や苦手な子がいますが、子どもたちが楽しめるようなメニューを用意することで無理なく取り組めます。
重視したいポイントを抑えつつ、一人一人に合ったプログラムを組み込むことで、運動発達を促進することに繋がるでしょう。
Comments